絵本と童話の世界

kintarou

42本のローソク

少年とお兄ちゃんは お父さんから貰う5円のお小遣いを空き缶に入れて貯めた
今年はお父さんの厄年 お父さんに悪いことが起きないように
誕生日に 名店「ナトリのケーキ」をプレゼントすると決めた
昭和40年代頃 イチゴの乗ったケーキは珍しかった
誕生日の日 ナトリに行ったけれど 欲しかったケーキを買うには10円足りなかった
お店のおばさんは 10円おまけしてあげようかなと思うがそれでは少年の為にならないと思い
「こちらの小さいケーキなら買えるよ」と言う
その夜 42本のローソクが灯った小さなケーキのプレゼントに お父さんの涙は止まらない

お兄ちゃんと少年の「父親を守る」という優しい心 それを見守る ケーキ屋のおばさん
祖父母 お父さん お母さん  家族っていいね!