絵本と童話の世界

kintarou
ザボン爺さんの柿の木

ざぼんじいさんのかきのき

ざぼんじいさんの庭には 甘~い実がなる柿の木がある
じいさんは みんなに見せびらかして 自分一人だけ柿を食べる
隣に越してきた「まあばあさん」が挨拶に行くと「おひとつどうぞ」と
じいさんは食べ終わった柿の大きなヘタを差し出した
「こんなに大きな立派なヘタをありがとう」とまあばあさん
ヘタ 葉っぱ 折れた枝と 不要な物をまあばあさんにあげるが
まあばあさんは何でも楽しい遊びの材料にして 近所の子供たちと楽しそうに遊ぶ
そんな様子を見ていたじいさんは 何を思ったのか
大事な大事な柿の木にノコギリを・・ アッ! ア~~


ドケチで強欲な「ザボンじいさん」と無欲で乙女チックな「まあばあさん」の対比が面白い
ざぼんじいさんのようには 決してなりたくないけれど
まあばあさんのフンワリ フワフワッとした生き方には憧れてしまう