絵本と童話の世界

kintarou

おぼえていろよ

おおきな木

おじいさんの家には 大きな木がある
小鳥が集まってきては ピーチクパーチクとうるさい
木の下でお茶を飲むと 鳥の糞が茶碗に落ちる
洗濯ものを干しても 木の陰になってパリッと乾かない
ハンモックを吊って昼寝をすると 毛虫が何匹もぶら下がってくる
雪が降るとドタッとおじいさんの頭の上に雪が落ちて来る
その都度 おじいさんは「おぼえていろよ!」と木を蹴っていたが
ついに「おぼえていろ!! おぼえていろ!!」と木を切り倒してしまう


普段は何も感じないけれど 失って初めて気が付く 大切さ
ごく普通の幸せや有難さに気づき それらを大切に生活していきたいですね