絵本と童話の世界

kintarou

雨の日が好きな人

「篠原さん」「先生 私 石川です」「すまん そうだった」
小6の七海(ななみ)の母は再婚して
新しいお父さんと 産まれてから一度も病院の外に出たことのない
2歳年上の姉 (ゆき)の四人家族になった
両親がなかなか姉に会わせてくれないので 七海は親に内緒で幸のお見舞いに行く 
二人はすぐに打ち解け 親には話せないことも話し合うほどの 仲良し姉妹になっていたある日
幸が突然 昏睡状態に陥る
「延命処置」の言葉を意識するようになる頃 突然病院から電話が ・・・

両親が姉の事に掛かりきりで淋しかった七海は 悪い事とは知りつつ万引きをしてしまう
投げやりになっていた七海が 姉と接する内に見事に立ち直っていく 心の柔らかさが眩しい
最終ページ 今まで「七海ちゃん」としか呼ばなかった新しい父が
「七海!」と叫ぶシーンにウルッときました