負傷した線路と月
レールが 町から村へ 村から野原へ そして山の中へと続いている
何両もの貨車や客車を連ねた機関車が通りかかった時 無機質な音が響き
「うっ 痛っ!」 レールが悲鳴をあげた
傍らに咲いていたナデシコや 風雨に励まされながら 少しずつ元気になったレールは
夜空に浮かんだ月に 自分を傷つけた機関車探しを依頼する
しかし ようやく見つけ出した機関車には辛い事情があり
運ばれていた荷物にもそれぞれの事情が・・・
人間世界でもありますね「隣の芝生は青く見える」ことが
黒い背景に浮かび上がる スクラッチアートで画かれた絵に 魅了されました